バーバーが解説するヒゲのセット方法|清潔感とかっこよさを両立させるスタイリング術


「ヒゲをセットしても、なんだか野暮ったく見えてしまう…」「仕事でヒゲを伸ばしているけど、周囲の印象が気になる」

実際に訪問してくれる男性と話をしているとそんな悩みを多く耳にする。

本記事では、プロのバーバーが実践している正しいヒゲのセット方法から、シーン別のスタイリングテクニック、適切な道具の選び方まで、ヒゲスタイリングを解説。

清潔感とかっこよさを両立した、ヒゲスタイルをプロの目線で紹介する。

プロが教えるヒゲのセット方法

毎日のヒゲケアにプロの技術を取り入れることで、セルフスタイリングの質は大きく向上する。ここで解説する正しい手順とテクニックを知ることで、清潔感とワイルドさを兼ね備えた理想的なヒゲスタイルを実現できるだろう。

基本ステップ

プロフェッショナルなヒゲのセットには、適切な手順と丁寧な準備が不可欠だ。以下で手順を解説する。

1:ぬるま湯での洗顔と蒸しタオルでのケアを行う

この工程でヒゲを柔らかくし、毛穴の汚れを取り除くことで、その後のスタイリングがスムーズになる。

2:全体のバランスを整えるために長さの調整を行う。

この際、重要なのは乾いた状態でカットすることである。はじめは長めに揃え、徐々に理想の長さへと調整していく。中央部分をやや長めに残し、サイドを短くすることでメリハリのある立体的な印象を生み出すことができる。

3:細部の形状を整える。

口ヒゲは唇にかからない程度の長さまでカットし、顎ヒゲは中央から外側に向かって自然なグラデーションをつける。左右の対称性にも細心の注意を払い、全体的なバランスを整えていく。

スタイリングテクニック

プロのヒゲスタイリングで最も重要なのは、部位ごとの適切な長さ設定である。以下を参考にして欲しい。

部位長さ
顎ヒゲ6mm
頬ヒゲ4mm
口ヒゲ6mm

上記の長さを意識しながら、顔の中心から外側に向かうにつれて徐々に短くすることで、立体感のある洗練された印象を実現できる。

また、輪郭をシャープに見せるために、トリマーのアタッチメントを外して直接整えるのも1つのテクニックだ。

朝の時短術

朝のヒゲセットは、前日の準備から始まっているといっても過言ではない。就寝前の保湿ケアで基本的な形状を整えることで、朝のヒゲの硬さを軽減し、セット時間を大幅に短縮できる。

朝のセットでは、全体の長さを統一することから始め、昨夜整えた形状を基準にはみ出た部分をカットする。

最後に保湿剤で仕上げることで、短時間でも清潔感のあるプロフェッショナルな仕上がりが実現できる。

【種類別】ヒゲのセット方法

ヒゲは生やす部位によって印象が大きく変わるため、それぞれの特性を理解したセット方法を知ることが大切だ。

顎ヒゲは男性らしさを、口ヒゲは個性的な魅力を、頬ヒゲは顔の印象を決定づける。ここでは、各部位の特徴を活かしたセット方法を解説していく。

顎ヒゲ

顎ヒゲのスタイリングは、輪郭の印象を大きく左右する。端は4mm、中央は5mmを基準とし、中心に向かって自然なグラデーションをつけることで立体感のある仕上がりを実現できる。

首元や顎の裏側はT字カミソリかトリマーで丁寧に処理をして、清潔感のある仕上がりにする。

顎ヒゲは、顔の中心的なパーツとして全体のバランスを整える役割を持つので、慎重な長さ調整が不可欠である。

口ヒゲ

口ヒゲのスタイリングは、顔の印象を決定づけてくれる。基本となる長さは全体を4mmに設定し、顎ヒゲよりもやや短めに整えるとバランスの取れた仕上がりを実現できる。

スタイリングのポイントは、口角のラインとの関係性にある。口角のラインより上で切ると上品でビジネスシーンにも適した印象となり、口角より長めに残すとワイルドな魅力を引き出せる。

ただし、清潔感を保つために唇にヒゲがかからないように調整することは忘れるな。左右の対称を保ちながら、顔の特徴に合わせて長さや幅を調整していくことで、個性的かつ洗練された口ヒゲスタイルが完成する。

頬ヒゲ

頬ヒゲのデザインは、顔全体のバランスを大きく左右する。頬ヒゲのスタイリングでは、顔との相性を意識することが大切だ。

特に丸顔の場合は、頬ヒゲに適度な角度をつけることで、顔全体にメリハリのある立体感を生み出すことができる。

セットの基本は、乾いた状態でコームを使って丁寧にとかすことから始まる。この工程で、ヒゲの生え方や方向性を確認し、3-5mmを目安に長さを調整していく。特に頬ヒゲは顔の側面に位置するため、左右の対称と長さのバランスに注意を払う必要がある。

また、フェイスラインとの境界を整えることで、より洗練された印象に仕上げることができる。

【シーン別】ヒゲのセット方法

ヒゲスタイルは、シーンに合わせたセットが必要不可欠だ。ビジネスでは清潔感を重視し、カジュアルでは個性を活かし、フォーマルでは品格を意識する。

ここでは、それぞれのシーンに合わせたヒゲの整え方を説明するので、参考にしてみてくれ。

ビジネスシーン

ビジネスシーンにおけるヒゲセットは、社会的信頼性を左右するのでとても大切だ。3-4mmの均一な長さで全体を整え、シャープな輪郭を意識した仕上がりが基本となる。

取引先との商談や採用面接では特に注意が必要で、控えめな印象を心がける。フェイスラインは丁寧にシェービングし、不要な部分はしっかりと処理することで、清潔感とプロフェッショナルな印象を演出できる。

カジュアルシーン

カジュアルシーンでのヒゲセットは、個性を活かした自由な表現が可能である。ナチュラルな印象を基本としながら、顔の中心部分をやや長めに残し、サイドに向かって自然なグラデーションをつけることで立体感のある仕上がりを実現できる。

横顔のシルエットにも気を配り、フェイスラインとの一体感を意識すると、洗練された雰囲気を演出できるのでおすすめだ。

フォーマルなシーン

フォーマルなシーンでのヒゲセットは、品格と清潔感の両立が求められる。全体的に2-3mmの短めの長さに設定し、輪郭をシャープに整えることで、「できる男」の印象を演出できる。

特に首元やあご周りは入念に処理し、清潔感のある仕上がりを心がける。清潔感を演出することで、結婚式や式典などの格式高い場面でも違和感のない、洗練された印象を与えられる。

ファッションシーン

ファッションシーンでのヒゲセットは、大きな決まりがないが個性的な表現を通じて自分らしさを演出できる。

長さを設定するときや整えるときにメリハリをつけるとファッションアイテムとしてのヒゲの魅力を最大限に引き出すことができるだろう。

ヒゲセットに必要なアイテム

プロフェッショナルなヒゲセットには、適切なアイテム選びが成功への鍵だ。バリカンやトリマーなどの基本的な道具から、肌ケア用品まで、それぞれの特性を理解し、正しく使用することで理想的な仕上がりが実現できる。

ここでは、必要なアイテムの種類と選び方について、詳しく見ていこう。

必要な道具

プロ顔負けのヒゲセットには、目的に応じた道具の使用が重要である。

主に必要となる道具は以下だ。

  • アタッチメント付バリカン
  • シェービング用のT字カミソリ
  • 専用トリマー
  • シェービングフォーム

上記の道具に加え、化粧水や乳液などの保湿アイテムを組み合わせることで、健康的な肌環境を維持できる。

下準備

理想的なヒゲセットを実現するには、適切な下準備も不可欠だ。

  • 熱いシャワーか蒸しタオルで3分以上ヒゲを温めて毛穴を開き、ヒゲを柔らかくする
  • プレシェーブオイルを塗布して、ヒゲをさらに柔らかくし、剃りやすい状態に整える
  • シェービングクリームを使用して、肌を保護しながら潤いを与える

上記の手順でスムーズなセットが可能になる。基本的な下準備を怠らないことが、満足のいくヒゲセットを作り上げる近道だ。

アイテムの選び方

自分に合った適切なアイテム選びも、理想のヒゲセットを実現するには大切だ。以下はヒゲの特徴に合わせたアイテムの選び方だ。

肌質・ヒゲ質おすすめアイテム理由
敏感肌回転式シェーバー肌への負担が少なく、摩擦を抑えられる
濃いヒゲ・往復式シェーバー・T字カミソリしっかりとした切れ味で根元から処理可能
薄いヒゲ回転式シェーバー肌への負担が少なく、摩擦を抑えられる

特徴を踏まえて、自分のニーズに合った道具を選ぶことが、理想的なヒゲセットをするための最短ルートであることは間違いない。

バーバーショップが強くお勧めする3つの髭剃りアイテム

プロフェッショナルなヒゲのセットは、適切な手順と道具選びで誰でも実現可能である。

ここでは、プロのバーバーショップの目線から、満足のいく髭セットを実現するために持っておくといいアイテムを3つ紹介する。

ワンランク上の髭剃りをしたい人には「ヘンソンシェービング」

ヘンソンシェービングは、1枚刃のカミソリだ。1枚刃と聞くと何か心もとなく頼りなさそうに思うかもしれないが、このカミソリは他のあらゆるカミソリ・シェーバーと比べてワンランク上の品質を誇るアイテムである。

カナダで生まれたこのヘンソンシェービングは、人工衛星を作るのと同等の技術を持つ工場で製造されている「航空宇宙規格」のシェーバーなのだ。緻密な計算で角度を設計しているため、最高の切れ味が実現されている。

ヘンソンシェービングについて、詳しくは以下の記事で紹介しているので興味があればチェックしてみてほしい。

ヘンソンシェービングの商品一覧はこちら

オイルでコーティングして肌を保護する「TWO FACE BALM」

我々アパッシュが手がけた「TWO FACE BALM」は、肌にも髪にも使えるマルチバームだ。髪をまとめるのにも良いが、我々アパッシュが特におすすめしたい使い方こそが、シェービングである。シェービングクリームを付ける前にこのバームを肌に馴染ませておくだけで、カミソリの刃が肌の上を滑らかに流れるようになる。

実際のアパッシュの現場でもシェービング時はこのTWO FACE BALMを使っている。シェービング後の肌のもちもちさには、きっと驚いてもらえるだろう。

オンとオフで切り替えられるように、TWO FACE BALMは「ON」と「OFF」の2種類を展開しており、感じる香りのテイストや強さに違いがある。自分のライフスタイルに合わせて選んでほしい。

TWO FACE BALMの詳細はこちら

髭剃り後のスキンケアを心地よくする「TWO FACE LIQUID」

同じくアパッシュのオリジナルアイテムである「TWO FACE LIQUID」は、天然成分なので肌にもやさしく馴染ませることができるヘアオイルだ。一般的なヘアオイルとして、髪にウェット感を出してまとめるのにも最適であり、肌をさっぱりさせるのにも向いている。

シェービング時の使い方の理想としては、TWO FACE BALMを使ってシェービングした後、肌をさっぱりと保湿するのにこのTWO FACE LIQUIDを剃った箇所に馴染ませるのがベストだ。

TWO FACE LIQUIDの詳細はこちら

まとめ

今回の記事で紹介した方法を取り入れれば、正しいケアと生活習慣の見直しで硬い髭の悩みを改善できる可能性がある。

そして、日々のケアを続けることで、肌荒れを防ぎながら快適に髭剃りができるようになるだろう。あなたの髭剃りのストレスが少しでも減り、朝の時間が快適になれば幸いだ。

伝統的なアメリカンバーバースタイルを提供している我々アパッシュは、男の身だしなみを整えるための、男のためのアイテムを厳選して取り扱っている。気になる人は、オンラインショップもぜひチェックしてみてくれ。

アパッシュ公式通販サイトはこちら


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