普段ツーリングや通勤でバイクに乗っている人の中には、ヘルメットの脱ぎ被りで髪型が崩れたり潰れてしまう悩みを持つメンズも多いだろう。
ストレスなくバイクを楽しむためには、やはり髪型選びや整髪料・ヘアケアアイテム選びも重要になってくる。
この記事では、アメリカンバーバースタイルを専門とする北海道旭川のバーバーショップ・アパッシュが、バイクでヘルメットをしてもなるべく崩さずにキープできる髪型や、バイカーに使ってほしいアイテムを紹介する。
バイクでヘルメットをしても崩れにくい髪型
バイカーがヘルメットを被るとき、主に「トップの髪が潰れる」「ヘルメットの中の湿気が髪を乱す」などの理由で髪型が崩れてしまう。
バイカーがストレスのない髪型を考えるとき、これらのデメリットを最小限に抑えられるかが重要になる。それを踏まえた上で、次の4つの髪型をおすすめしたい。
1.クロップスタイル
クロップスタイルは、サイドとバックをフェードカットで短く刈り上げ、トップから前髪にかけて真っ直ぐな流れを作る髪型だ。前髪を寝かすことで全体的に収まりの良いシルエットになる特徴を持つ。
ヘルメットを被ると頭全体がヘルメットで押さえつけられてしまうが、このクロップスタイルではその影響で髪が崩れてしまう心配がない点が大きなメリットとして考えることができる。
また、クロップは髪の短いスタイルなので、ヘルメットの中の湿気によるストレスを減らす効果にも期待できる。
2.クルーカット
クルーカットはクロップスタイルに似ている髪型だが、前髪は寝かせず揃えない点にクロップとの違いがある。
クロップスタイルと違い、髪の流れを多少雑にしても様になる点がメリットだ。ヘルメットを脱ぎ被りする中で髪が乱れてしまっても、軽く手ぐしで整えるだけでスタイリングを済ませることができる。
3.ハードパート
ハードパートは、分け目に線を入れた七三分けの髪型だ。分け目が決まっているのでスタイリングがしやすいのが特徴だ。
整髪料を使ってしっかりと分け目を作ってからヘルメットを被れば、脱いだ後もビシッと七三分けをキープすることができる。
ヘルメットを脱ぐ際に多少乱れることを想定して、コームを持っておくとなお良いだろう。
4.スリックバック
スリックバックとは、簡単に言えばオールバックのスタイルを指す髪型だ。
バイクでヘルメットを被るとき、1番手っ取り早いのはオールバックにしてしまうことだろう。
多少髪の長さのあるメンズであれば、オールバックにして後ろ向きにまとめて流れを作ることで、分け目や動きなど気にせず手で簡単にセットを直すことができるメリットが生まれる。
この写真のようにサイドやバックをフェードで刈り上げれば、シンプルなオールバックでも雰囲気を出すこともできるだろう。
ヘルメットしても崩れないおすすめのアイテム
ヘルメットをしても髪型を崩さずキープするためには、髪型選びだけでなく道具を使うことも重要になるだろう。
ここでは、ヘルメットを被る際に髪型を崩さないために役立つアイテムを紹介する。
インナーキャップ
引用:タイチ公式通販サイト
ヘルメットを被る前に、インナーキャップを被って髪を抑えることで髪が乱れるのを防ぐことができる。
ただし、ボリュームを出したい髪型の場合はトップが潰れてしまう点には注意してほしい。
ある程度タイトにしても問題ない髪型にはおすすめできるアイテムだ。
ベンチレーションライナー
ベンチレーションライナーとは、ヘルメットの内側に貼り付けるタイプの、頭との間に空間を作るためのアイテムだ。ベンチレーションライナーを使うことで通気性が良くなり、蒸れを防ぐ効果がある。
ヘルメットによるトップの潰れを防ぐ効果にも期待ができる。
コーム
ヘルメットを脱いだ後に、髪を再びセットするためにコームの存在は重要だ。
特にバーバースタイルを取り入れているメンズにとっては、コームで雑に乱れてしまった髪の流れを整え、品のある雰囲気をもう一度作ることができる。
ヘルメットしても崩れないおすすめの整髪料
続いてヘルメットをしても理想のスタイルを保つための整髪料について、アパッシュも開発に携わっていたBROSHポマードから3つ紹介する。
ただし、これから紹介するようなポマードなどを付けすぎてしまうと、夏場のツーリングでは髪がベタベタになってしまい本末転倒な結果になりかねないので、付けすぎには注意してほしい。
BROSH / CLAY POMADE
BROSHのCLAY POMADEは、マット感の強いワックスタイプのポマードだ。ツヤ感がなく自然な仕上がりを演出する。
動きや束感を出しやすい硬さとテクスチャーを持っているので、ヘルメットの脱ぎ被りで乱れても指や手ぐしで調整できるのが特徴だ。
BROSH / FIBER POMADE
BROSHのFIBER POMADEは、BROSHの中では最も伸びが良くて軽やかな質感を出すことができるポマードだ。
ヘルメットで潰れてしまったトップも、手ぐしで持ち上げることで柔らかなボリュームに整えることができるだろう。
BROSH / CLAY FIBER POMADE
BROSHのFIBER CLAY POMADEは、今紹介した「CLAY」と「FIBER」の特徴を掛け合わせたポマードだ。
FIBERのような伸びの良さと、CLAYのホールド力の良さの兼ね備えたポマードで、重さは感じず何回も手ぐしが通るほどの操作性を持っている。
FIBERよりもホールド力がもっとほしい人にはおすすめしたいポマードだ。
バイク・ヘルメットによるダメージをケアするアイテム
ヘルメットの擦れや風など、バイクに乗っているときの髪は外部からのダメージを受けやすい。バイカーは、ポマードなどの整髪料だけでなくヘアケアアイテムにも目を向けてみるのも大切だ。
ここでは、バイカーの髪をケアするためのアイテムを紹介していく。
APACHE / TWO FACE LIQUID
TWO FACE LIQUIDは、我々アパッシュのオリジナルシリーズ「TWO FACE」からリリースされたヘアオイルだ。
乾燥しやすいバイカーの髪の保湿を助け、髪のまとまりもよくしてくれる効果を持つ。
ポマードでスタイリングする前のベースに使うと、ポマードを付けた際の髪をコントロールしやすくなるだろう。
カバンに入れておいて、髪の乾燥が気になる時にさっと髪に馴染ませるのも良い。程よいウッディな香りが漂い、バイクに乗っているときの心地がもっと良くなるはずだ。
APACHE / TWO FACE BALM
TWO FACE BALMは、「TWO FACE」からリリースされたヘアバームだ。
天然由来の成分を使っているので肌にも優しい。手に馴染ませることで、ハンドクリーム代わりとして手の乾燥をケアすることもできる。
TWO FACE LIQUIDと同じく髪の保湿をケアできる上、ある程度の髪の流れを作ることもできる。ポマードなどの整髪料を特に使わないという人は、バイクに乗る前にこのバームで軽く髪をまとめてしまうのも良いかもしれない。
まとめ
この記事では、バイクでヘルメットを被っても崩れない髪型や、髪型をできるだけ崩さないためのアイテムやポマード、ヘアケアについて紹介した。
バイクを趣味にしている人は、きっとアメリカに通じる色々なカルチャーと相性が良いかもしれない。あなたがバーバースタイルやポマードの文化に触れたことがなかったとしたら、これからバーバースタイルを取り入れることで、趣味の楽しみが膨らんでいくだろう。
我々アパッシュは「RIDE WITH APACHE」と称し、バイクや自転車であらゆる地域のバーバーショップに訪問するという企画を続けてきた。
これまで北海道内各地や東北にあるバーバーを巡り、それぞれのローカルでバーバーとのつながりを強くしてきた。
3シーズン分の動画がYouTubeに上がっている。気になる人は、ぜひチェックしてほしい。