バーバーショップが提案するヘアケアアイテム、グルーミングアイテムも、近年では種類が豊富になってきている。その中でも、あらゆるシーンで男性の助けになるアイテムとして「ヘアバーム」は強くおすすめしたいアイテムだ。
ただ、男性の中には、ヘアバームには興味があるが用途や使い方がよく分からないことで手が出せないでいる人もいるのではないだろうか。実はヘアバームの役割は髪のスタイリングやケアだけでなく、スキンケアや香りづけにまでマルチに活躍する。
この記事では、メンズ向けのヘアバームの使い方について紹介する。基本的な使い方から、場面ごとの使い方まで様々な方法を提案するので、自分のライフスタイルに合わせて参考にしてほしい。
ヘアバームの基本的な使い方
ヘアバームの使い方には特に難しい工程はなく、とてもシンプル。主に以下の3段階の手順で行うのがヘアバームの基本的な使い方である。
- 指の腹で少しずつ擦るようにして容器からバームを取る
- 適量のバームを体温で溶かしながら手のひら全体に伸ばす
- 髪全体にバームを馴染ませる
適量は髪の長さによるので、最初は少しずつ馴染ませて自分の適量を確かめていくのがベターだ。容器からバームを取るときは、指の腹や爪を使って擦るようにすると少しずつ取ることができる。手のひらに馴染ませれば自然に溶けるので、十分に馴染ませてから髪に塗布していくといいだろう。
アパッシュ公式YouTubeチャンネルでは、アパッシュオリジナルのヘアバーム「TWO FACE BALM」の使い方を紹介している。(セット方法の紹介は9:17から)
どのヘアバームにも共通する使い方なのでぜひ参考に見てみてほしい。
ヘアバームの場面別の使い方
上の画像は、ヘアバームだけでスタイルを整えた状態だ。写真の通り、ヘアバームだけでも十分にシルエットを作ることができることが理解してもらえると思う。
その上で、ヘアバームを使うシーン別の使い方・使うときのポイントについて見ていこう。
整髪料でしっかりスタイリングするとき
日常的にスタイリング剤を使って髪をセットしている人は、ヘアバームをベース剤として使うことでより質の高いスタイリングができるのでおすすめしたい。
ヘアバームが馴染んだ髪はコントロールがしやすくなりスタイリング剤のノリも良くなる。理想のシルエットをもっと簡単に作れるようになるのがヘアバームのメリットのひとつだ。
ヘアバームをベース剤にスタイリングする主な手順は以下の通り。
- ベーススプレー(もしくは水)とドライヤーで基本的なシルエットを作る
- バームを髪に馴染ませる
- 普段のスタイリング剤でセットする
注意点として、ヘアバームの香りと上に重ねるスタイリング剤の香りが混ざって匂いが混ざってしまう点には気をつけてほしい。香りのあるスタイリング剤を普段使っている人の場合、香りがやや弱めなヘアバームを使うといいだろう。
オフの日にラフに過ごしたいとき
他のスタイリング剤は使わずにヘアバームだけでセットするという方法でも、ある程度まとまりのあるシルエットを作ることができる。
持続的なホールド力はどうしても低いが、ナチュラルに仕上げたい人、普段しっかりスタイリングする人がオフの日にラフに過ごしたい時におすすめの使い方だ。
急いでる朝にボサついた髪をどうにかしたいとき
朝急いでいて時間がなく、すぐに家を出なければいけない時、ボサついた髪を自然な流れにまとめるのにもヘアオイルは役立つ。
ヘアバームは油分で髪を柔らかくする効果があるので、コントロールしにくい寝癖を直すのにも効果が高い。
また、寝る前にヘアバームを馴染ませるという使い方をすれば、ひどい寝癖を防ぐ予防として取り入れることも可能だ。
ヘアバームの使い方:朝と夜それぞれのポイント
ヘアバームは、朝でも夜でも使うことができる。
時間帯によって使い方や目的が変わるので、朝と夜それぞれのヘアバームの使い方について簡単に見ていこう。
朝のヘアバームの使い方
朝にヘアバームを使う場合、スタイリング・シェービング・スキンケアなど、毎朝行うであろうステップにヘアバームを取り入れることができる。
使い方は、記事の最初に紹介した基本的な方法で問題ない。
夜のヘアバームの使い方
夜にヘアバームを使う場合、寝ている間の髪のケアとしてシャワー後にヘアバームを馴染ませるという活用方法もある。
タオルドライをした髪に揉み込むようにバームを馴染ませれば保湿やダメージケアができる。
ただし、つけすぎによってベタつかないように気をつけてほしい。日中に使う量よりやや少なめに取るといいだろう。
ヘアバームの髪以外への使い方
肌に優しい天然成分でできたヘアバームの場合、髪以外にも様々な使い方に活かすことができる。
特に香りや成分にこだわったヘアバームであれば、プレシェーブオイルやコロンバームとしても大きな役割を持たせることができるだろう。
シェービング時の肌の保護に使う方法
男性にとって、毎朝の髭剃り・シェービングは欠かせない朝の習慣。
たが、毎日のシェービングをする中で、敏感肌の人はカミソリ負けして肌が荒れてしまう悩みを持つ人も多いだろう。肌にも使える「マルチバーム」であれば、そんな悩みを解決する使い方も可能だ。
使い方は、シェービングする顔の部分に適量のバームを馴染ませるだけで問題ない。
バームの油分が馴染むことでシェーバーの刃が流れやすくなり、肌を保護してくれる。また、バームによってヒゲが柔らかくなるので剃りやすさがアップするのだ。髭剃りの後のヒリヒリした感覚を抑えて肌の質感をきれいに保ち、1日を気分良く始めることができるだろう。
コロンバームの代わりに使う方法
香りがやや強いヘアバームの場合、コロンバームとして使うという方法もある。
指の腹や爪で擦るように適量を取って、手首や首筋の血管のあるところにバームを軽く馴染ませると、軽い香りづけをすることが可能だ。
もちろんヘアバームはコロンバームではないので、香りの強さや持続時間はコロンとしてやや劣ってしまうが、ちょっとした香りづけをしたい人には一度試してみてほしいアイテムだ。
例えばアパッシュのTWO FACE BALMの場合、香りが強めなGOLD “ON”を選べば、スパイシーなラベンダーの香りをふんわり漂わせることができるだろう。
ヘアバームというアイテムを使うメリット
実際に生活の中にヘアバームを取り入れて使うことには、次のような効果が挙げられる。
手軽に短時間で使える
ヘアバームは、ワックスとヘアオイルの中間くらいの使用感で、簡単に使えることが特徴のアイテムだ。
容器から適量を取って手で伸ばし髪全体に馴染ませるだけで、簡単に髪のまとまり・雰囲気を整えることができる。
補足として、ヘアバームと混同されやすいアイテムにヘアワックスがあるが、基本的にヘアバームとワックスは使える場面が全く異なる。違いや使い分けがよく分からない人は以下の記事も参考にしてほしい。
スタイリング・ヘアケア・スキンケアを同時にできる
スタイリング・ヘアケア・スキンケアを同時に行える点がヘアバームの大きなメリットだ。
肌に使って問題ない天然由来成分のみでできたヘアバームであれば、髪だけでなく顔や手などのスキンケアまで全身トータルで取り入れることができる。
アパッシュオリジナルの「TWO FACE BALM」を例に挙げると、以下のような天然由来成分を含んでいる。
- ヒマワリ種子油:水分の蒸発を防ぎ、肌を乾燥から守る
- ミツロウ:保湿性とツカ感がある
- ドデカン:皮膚刺激が少ない
- トコフェロール:血行を促進する
メンズに特化したヘアバーム「TWO FACE BALM」
以下のページにより詳しい情報を載せてある。トゥーフェイスバームが気になった人は、ぜひ参考にしてくれ。
我々アパッシュが、男性のシェービング・ヘアケアのために試行錯誤して製品化したマルチバーム「TWO FACE BALM」を紹介する。
シェービングというのは、私たち「バーバー」が日々行っている仕事の一つ。バリカンやハサミで髪をカットするだけでなく、お客さんの顔剃りを行うのもバーバーにとって重要な工程だ。
毎日お客さんの顔剃りを繰り返す中で、もっとシェービングの質を高められないかという思いから生まれたこのTWO FACE BALM。髪にも肌にも優しく馴染み上品な大人の香りを漂わせられるよう、香りと原料には特にこだわって作った。
TWO FACE BALMは「GOLD」と「SILVER」の2種類を展開。
・GOLDは “ON”を表し、スパイスの効いたラベンダーの香り。
・SILVERは “OFF”を表し、リラックスできる石鹸のような優しいラベンダーの香りを持つ。文字通り、オンとオフを切り替える時に使ってもらえるように香りが設計されている。
北海道の大地で育った天然由来のひまわり油を主原料としているので、髪にも肌にも安心して使ってもらえる。
ラフに髪をセットするのにも、ポマードを付ける前のベースに使うのも良い。
肌に使う場合はシェービング時のスキンケアに最適だし、手首につけて軽くコロンにするのもOKだ。
一度フタを開けて香りを嗅いでもらえれば、このバームの奥深さが分かってもらえると思う。
TWO FACE BALMの詳細については、以下のリンクから確認してほしい。
TWO FACE BALMの専用ページはこちらまとめ
この記事では、ヘアバームの基本的な使い方からスキンケアなどの応用的な使い方について解説した。記事で紹介した通り、ヘアバームは髪にも肌にもマルチに活躍するアイテムだ。
習慣的にバームを使えば、男性としての身だしなみにもっと気を使えるようになるだろう。自分に合うヘアバームを選んでライフスタイルをより良いものにしてほしい。