「新規客とリピーターがつかなくて困っている、なんとかしたい」経営する者なら大半が悩む課題ではないだろうか。
僕たちアパッシュは、ありがたいことに、顧客数に対して70%近くはリピーターとして来店してくれる。本店では1日に40人、分店では1日に24人が最大で施術できる数に対してあふれる数字だ。
さらに、仕事をしている人ならきやすい時間、夜5時以降の予約は2〜3ヶ月取れないこともよくある。(本当にありがたい話だ)
つまり、僕たちアパッシュの店舗では予約で満員の状態で回り続けることが多い。
そんな僕たちだからこそ伝えられる方法があると思い、今回この記事を書いた。実際に、成功事例などの話もするので、この記事を参考に美容室経営のお役に立てるなら幸いだ。
美容室・理容室の回転率を上げる方法
まず最初に、一般的に言われる「回転率」とは何か?についてお話しよう。
回転率は、1日にどれだけ多くのお客さんが入ってくれたか、ということになる。
計算としては、1日の来客数 ÷ 座席数で出すことができ、お客さんへの施術時間が短いほど回転率が上がる。
一般的にいわれる回転率を上げる方法は以下の通り。
- 新規顧客
- 滞在時間の短縮する
- リピート率を上げる
これを全部一気にするなると経営者なら大変だ。そしてどこに手をつけたらいいのかわからないだろう。
ここからはアパッシュの話になるが、冒頭で伝えた通り、うちは、顧客数に対して70%近くはリピーターとして来店してくれる。
本店では1日に40人、分店では1日に24人が最大で施術できる数に対してあふれる数字だ。
アパッシュが集客に成功しているポイントは以下の通りだ。
- 「発信力を身につける」ことで、新規顧客を増やした
- バーバーだからこそではあるが、男性客だからこそ滞在時間を短縮できる
- 「施術の技術を高め続ける」ことで、リピート率を上げた
それぞれ具体的に解説していこう。
1.発信力を身につける
発信力、特にSNSでの発信は重要なポイントになる。今はYouTube、Instagram、Twitterなど様々なSNSがあり、企業も多く発信していることはご存知だろう。
その理由はシンプルで、「無料で使えて広告の効果がある」からだ。良い発信力を身につければ、新規客の獲得に繋がる。
アパッシュでもYoutubeでカット技術やイベントの様子など配信し、Instagramに関してはスタッフ全員発信している。実際どのようなSNS発信をしているかについてお話しよう。
●【Youtube】Barbershop Apache Channel
アパッシュが行っているYouTubeチャンネルだ。あなたもご存知の通り、YouTubeは動画を投稿できるため「実演」や「カットのコツ」を共有するのに最適なSNSだと言える。
文字だと伝わりにくい微妙なニュアンスも、実際に動画で見て、言葉で説明するとユーザーに伝わるだろう。
Instagramも理容・美容業界ではかなり有効なSNSだ。なんと言っても写真がメインのSNSであること、10代〜20代に人気なことが嬉しいポイント。
また、アパッシュメンバーは全員、ビジネスアカウントを使用している。ビジネスアカウントには”あるメリット”があるので、気になる方は以下の記事を参考にしてくれ!
2.男性客を獲得する
男性客を増やすことも効果がある。
男性客は散髪のスパンが女性に比べ短く、リピーターになってもらえれば美容室としての回転数が安定する。
とはいっても、何のデータも無ければ説得力が無いだろう。そこで、ホットペッパービューティの調査を引用しながら紹介させてもらいたい。
2021年の調査によると、以下のようになった。
性別 | 平均利用金額 | 平均利用回数 | 年6回以上の利用 |
男性 | 4,364円 | 5.39回 | 約41% |
女性 | 6,930円 | 4.12回 | 約24.2% |
出典:美容センサス2021年上期 資料編(詳細版) <美容室編>
計算すると、平均して男性は約23500円の利用、女性は約28500円の利用になる。女性の方が高い。だが、年に6回以上利用する人は男性41%、女性24.2%と倍近い利用数になった。さらに、男性客は女性客に比べて施術時間が短いことが多い。
つまり、男性客が多いということは、回転率が上がるだけでなく安定して美容室として営業していける可能性が高くなるという意味でもある。だから、美容室にもメンズカットが必要だ。
実際に、川上の臨店講習を取り入れ回転率が向上した美容室を紹介しよう!
【事例紹介】回転率がアップした札幌の美容室「LAD HAIR」さん
2021年、代表の川上が札幌市の美容室「LAD HAIR」さんでクリッパーの講習を行った。
キッカケは、LAD HAIR代表の東海林 尚さんからのオファーだった。
「フェードカットが流行し、美容室でも取り入れる必要性を感じたが、クリッパーを使うことに抵抗のあるスタッフも多かった」
だからWHALクリッパーのエデュケーターでもある川上に依頼がきた。
そして講習会を行ったところ、約3割だった男性客が約5割まで増加と嬉しい報告をいただいた。
クリッパー技術を取得することで、お客さんがきてくれるようになったのだ。
細部については以下の記事で紹介しているので、気になる方はチェックして欲しい。
3.施術の技術を高め続ける
リピート率を上げることで、固定のお客さんが増え、その分回転率が上がる。しかし、リピーターになってもらうことは何よりも難しい。高いレベルの施術と、コミュニケーション力が求められるからだ。
ここでアパッシュが大切にしていることを教えよう。
●カウンセリング
アパッシュはカウンセリングにも力を入れている。このカウンセリングは単に今日のカットスタイルを訊くだけでなく、信頼を得るコミュニケーションの意味も含まれている。
まず、新規のお客さんは初対面だ。そのお客さんの信頼を得ることが何より重要だ。信頼を得ることでカットを任せていただけることはもちろん、お客さんの髪質に関する悩みや希望などをお聴きすることができる。
実際の施術の流れなどは以下の動画で解説しているので、お時間のある方は参考にして欲しい。
●施術の技術を高め続ける
アパッシュには日本に2人しかいないWAHLエデュケーターである「川上昌博」や、バーバーバトル1位の「鈴木 琢将」など、確かな技術を持ったメンバーが集まっている。
また、僕たちは、毎週スタッフ全員で技術や知識、施術力を高めるミーティングも欠かさない。
いくら僕たちが信頼を得ようと、SNSの発信力が有ろうと、技術が無ければそこまでだ。お客さんはリピーターになってくれない。
「想像してたよりカッコいい!次もここにしよう!」お客さんに満足してもらうためには技術も必要だ。
特に僕たちは「フェードカット」など、男性的なスタイルを多く求められる。そのほとんどにはクリッパー(バリカン)を使用する。ここが一般的な美容室との大きな違いだ。
逆に言えば、クリッパーの技術が高い美容室があれば、それだけで頭一つ抜きん出ることになる。
美容師の方はクリッパーを扱うことに馴染みのない人も多いだろう。
アパッシュでは、「クリッパーの臨店講習会」も実施している。希望の店舗は下記のLINEからお問い合わせお願いします!
Youtubeでもクリッパーの扱い方やカット方法など配信しているので参考にしてみて欲しい。
まとめ
今回は美容室の回転率を上げるために、メンズカットの技術を習得することの大切さをお伝えした。最後にポイントだけおさらいしよう。
- 男性客のリピーターがついてくれると、営業が安定する
- 発信力があると、無料で効果のある集客ができる
- 信頼を得てカウンセリングをし、高い技術で施術することでまた来てもらう
- 美容室で男性客にリピートしてもらうには、クリッパー技術が必要不可欠
アパッシュスタッフのInstagramもスタイリングの参考にしてみて欲しい。フォロー大歓迎!
◇Apache Omachi Shop Manager 西 恭兵
◇Apache Main Shop Manager 鈴木 琢将