理容師として働くからには、アイテムにこだわりたい。なるべく良い物で技術を活かせる物を、そんな声を店内でもよく聞く。
業務用クリッパーは、さまざまなブランドから発売されている。弊社ではWahl社のクリッパーしか取り扱いがないが、ここでは、Wahl社以外にも国内ブランドから海外ブランドのものまで一気に紹介しよう。
さらにここでは、業務用バリカンの選び方をWahl社のエデュケーターでもある川上が教えているので今後のクリッパー購入の参考にして欲しい。
国内バリカン(クリッパー)メーカーと機能紹介
早速バリカン(クリッパー)について紹介していこう。まずは国内メーカーからだ。
THRIVE MODEL3200-P
値段 | 約27,280円〜 |
重さ | 175g |
稼働時間 | 1時間30分 |
給電方法 | 充電式 |
レバーの切り替えで刈り高さを0.5mm〜2.5mm間で調整できる自由度を持ち、下刃には防錆、高硬度、耐摩耗性に優れたチタンをコーティングしている一本だ。色やブラックとピンクの2色から選ぶことができ、流線型のフォルムも相まってやや女性向きのデザインと言えるだろう。
パナソニック ER-GP62
値段 | 約14,000〜 |
重さ | 245g |
稼働時間 | 50分 |
給電方法 | 充電交流式 |
家電メーカーとして知られるパナソニックは、元々一般家庭向けのバリカン(クリッパー)を販売していた。価格が安く、見た目やパワーよりも使いやすさを意識されたもので一般家庭からの評判は良い。しかし、そんなパナソニックは「プロ用のヘアクリッパー」を出した。
かなりコンパクトなバリカン(クリッパー)なので、手の大きくない人も安心して使用することができる。また、リニアモーターによる自動パワーコントロールシステムがついているため、一定のパワーで借り続けることが可能だ。デザインは見た目は黒を中心とした正統派デザインで、2017年のグッドデザイン賞を受賞している。
nobby NBT80
値段 | 13,420円〜 |
重さ | 130g |
稼働時間 | 1時間15分 |
給電方法 | 充電式 |
これはトリマーに分類される。NBT80の最大の特徴は、その静音性だろう。稼働時の音量は「46dB」であり、これは図書館の中と同じくらいの音だ。さらに「”まるでシザーのような切れ味”」というキャッチコピーを出すだけあって、かなり刈りやすい。見た目もシンプルながらシックなカッコ良さを持ち、多くの理容師に愛されている一本だ。
メンテナンスについても、公式サイトで動画が公開されているため、購入したその日から安心して使用することができる。
海外バリカン(クリッパー)メーカーと機能紹介
次に、海外メーカーのバリカン(クリッパー)について紹介していこう。これはかなりマニアックな内容になるが、良い物を選んで紹介しているため、安心して見て欲しい。
Andis USPro Li
値段 | 約23,000円〜 |
重さ | 280g |
稼働時間 | 2時間 |
給電方法 | 充電式 |
レバーで刈り高を無段階で調整できる可変ブレードがついていることが大きな特徴だろう。無段階調節は理容師の腕が問われるが、使いこなせばかなり細かい部分までこだわれる上級者向けのものになるので、腕に覚えのある人はぜひ使ってみて欲しい。また、見逃せないのが稼働時間だ。USProは充電式でありながら、90分の充電で120分の稼働時間を持つ。
FEEL P900
値段 | 33,500円〜 |
重さ | 249g |
稼働時間 | 4時間10分 |
給電方法 | 充電交流式 |
FEELは元々シザーブランドだ。積み上げた経験と知識を詰め込み、プロフェッショナル用の専用クリッパーを開発した。それこそが、FEEL BTMだ。その中でも最高級モデルであり、多くの理容師を魅了したやまない「P900」は、バッテリー量に関係なく、回転数を一定に保つシステムを搭載している。いつも同じ感覚で刈ることができるこの「P900」は、初心者〜上級者どの層にも嬉しいアイテムだ。
また、デザインはかなり男性向けにデザインされている。多くのボタンが配置されており、まるで高級車のインジケーターを思わせるようなディスプレイ表示になっている。
WAHL Cordless Super Taper
値段 | 16,500円〜 |
重さ | 290g |
稼働時間 | 1時間30分 |
給電方法 | 充電式 |
- メンテナンス性:★★★★☆
- 見た目:★★★★☆
- 刈りやすさ:★★★★☆
- 肌触りの良さ:★★★★☆
僕が一番オススメしたいのがこのWAHLだ。今回紹介するスーパーテーパーは、無段階調整レバーがついており、WAHL入門編は迷わずコレを選んで欲しい。このスーパーテーパーで物足りなさを感じるようになれば、WAHLの世界への扉が開かれる。この先に「FIVE STAR」という特化型のWAHLがあるため、ぜひそこを目指してもらいたいと思う。
さらに、Wahl社のクリッパーは性能がいいだけでなく、他の商品と比べて手ごろな価格だ。
WAHLのクリッパーについては、以下の記事でも紹介させてもらっている。良ければぜひ一度読んでみて欲しい。
業務用ならではの選び方のポイント3つ
業務用のバリカン(クリッパー)は、市販の物と選ぶポイントが異なる。ここではプロとしての視点から業務用バリカンの選び方を解説させて欲しいと思う。
お店の設備
コンセントが近くにあるかどうかで大きく変わってくる。これは一番目に考えて欲しいことで、充電式のバリカン(クリッパー)を使用するか、交流式(有線)の物を使用するかが大きく変わる。
また、回転率の高いお店、忙しいお店ではコードレスをオススメしたい。一人のお客さんにじっくりと時間とこだわりをかけて接することができるお店なら、パワーの落ちない有線式をオススメする。
お客さんがどんな層かを把握する(選ばれるミリ数を把握する)
いくら良いバリカン(クリッパー)だろうと、使われなければ意味が無い。置き場所に困らないようにするためにも、お客さんがどんな髪型を求めていることが多いかを把握しよう。これは、実際に営業していく中で記録を取っていくと視覚化できるだろう。
ちなみに、ミリ数に応じた具体的なバリカン(クリッパー)の選び方、5m離れて見た時に白さが欲しい場合はディテイラー、黒さが欲しければ1mm以上(シャドウフェードなど)を使う。
髪質・面の仕上がり
一番最初に選びたくなる部分だが、先ほどまで紹介した2つの方が大切だ。まずはお店の設備とお客さんの層、それらを踏まえた上で髪質や面の仕上がりに合わせてクリッパーを選んでいこう。
理容師として技術を高めたい気持ちは痛いほどわかるが、お客さんあってこそのバーバー。まずはお客さんが気持ち良く過ごせる環境を整えることを意識し、求める髪型を叶える為のクリッパー、そしてその先に技術を活かせるクリッパーがあるということを覚えておいて欲しい。
WAHLエデュケーター
僕はWAHLのエデュケーターという肩書きももらっている。これは、WAHLが提案するカット方法を直接学びに行き、技術を磨いていくことができる肩書きだ。これは選ばれた人間にしか参加権が無く、日本ではたった二人だけがこの権利を持っている。
そんな僕だからこそ、自信を持ってWAHLをオススメすることができる。もし旭川に来た際には、「Apache(アパッシュ)」に寄って欲しい。
Barbershop Apache Channel
WAHLエデュケーターとして、僕は技術を提供する責任がある。だが、僕個人が提供できるのは目の前のお客さんだけだ。そこで僕たち「Apache」は、「Barbershop Apache Channel」を立ち上げた。ここでは、WAHLから直接学んだ技術や、僕たちが現場で働くプロとして選ぶクリッパーなどを紹介している。
操作方法やメンテナンス方法については動画の方が伝わりやすいと思うので、興味があればぜひ見て欲しい。良ければチャンネル登録もよろしく!
クリッパーのメンテナンスやブレードの交換の仕方を紹介
クリッパーのブレード交換の必要
まとめ
今回は業務用のバリカン(クリッパー)を紹介すると共に、選び方やバリカン(クリッパー)に関するちょっとしたメンテナンス方法などを紹介させてもらった。
whalバリカンをお買い求めの際は、ぜひアパッシュを利用してくれると嬉しい。今ならほぼアパッシュでしか手に入らないモデルも用意している。数量限定のため、手に入れたい人は急いで以下のページを見て欲しい。
理容室アパッシュ ショップ -Apache Shop-|北海道旭川市 / WAHL “No Clipper No Life” Clipper(ノークリッパー・ノーライフ)
業者様用公式LINEでは最新のクリッパー情報や限定商品も紹介している。商品の卸も受け付けているので、LINEの登録を忘れず頼む!
業者様向けLINEアパッシュスタッフのInstagramもスタイリングの参考にしてみて欲しい!
◇Apache Owner 川上 昌博
◇Apache Omachi Shop 宮崎 剛瑠
◇Apache Omachi Shop Manager 西 恭兵
◇Apache Main Shop Manager 鈴木 琢将
◇Apache Main Shop 永田 吉伸
◇Apache Omachi Shop 須藤 正喜
◇Apache Main Shop 川田 竜也