クリッパー(バリカン)・トリマーと言えばWAHL。知る人ぞ知る世界的に有名なメーカーだ。機種が多く、機能性もさまざま。そのため、選び方がわからない人も多いと思う。
そこで今回は、WAHLの日本正規代理店であるアパッシュが、クリッパー、トリマーについて詳しくまとめた。おすすめの商品13選のほか、メンテナンス方法や選び方などもお伝えしていくので、ぜひクリッパー選びの参考にして欲しい。
WAHLウォールバリカン(クリッパー)とはフェードカットに最適なバリカン
WAHL(ウォール)とは、世界のプロが愛用するクリッパー・トリマーのメーカーだ。アメリカ・イリノイ州・スターリングを拠点に、イギリス・ドイツ・オーストラリア・日本などで事業を展開している。業務用だけでなく、家庭用、ペット用の商品も豊富。1919年創業から追求されてきた技術は、世界トップクラスで多くの人に愛用されている。
バリカン、トリマー、シェーバーの3種類のアイテムを展開しており、その中でもクリッパーとトリマーは人気で、フェードカットをする時に必須のアイテムとなる。
初めてクリッパー・トリマーを購入する人から、プロとして道具にこだわりたい人まで、納得のアイテムを見つけられるだろう。その証拠に現在、ウォールの商品は世界170か国以上で販売されている。
WAHLウォールのおすすめ商品13選
それでは早速、ウォールのおすすめ商品を見ていこう。
01.初心者におすすめ「Super Taper(スーパーテーパー)3rd Edition」| クリッパー
初めてクリッパーを使うなら、「Super Taper(スーパーテーパー)3rd Edition」が最適だ。大胆に刈れる純正刃がついており、コードレス仕様なので持ち運びにも便利。刈り高を自在に調整できるレバーもついているため、使い心地も抜群。
クリッパー選びはスーパーテーパーをベースとして、「もっとこうしたい」と思った時に次のクリッパーへ進むイメージだ。
02.パワフルさが魅力「5 Star Cordless Senior(シニア)– 3rd Edition」| クリッパー
コードレス仕様でパワーがあるクリッパーを求める人におすすめ。シニアは多くのプロが愛用するアイテムで、アパッシュで使っているクルーも多い。切れ味が鋭くパワーがあるため、断面をくっきりと見せたい人におすすめのクリッパーだ。
03.柔らかいフェードを作るなら「5 Star Cordless Magic Clip(マジッククリップ)– 3rd Edition」| クリッパー
フェードのグラデーションをぼかしやすい「5 Star Cordless Magic Clip(マジッククリップ)– 3rd Edition」。スタッガートゥース刃を採用し、パワーを控えめにしているのが特徴。比較的ゆっくりとしたストロークをすれば、きれいに仕上げることができる。
04.精度や機能にこだわるなら「5 Star Cordless Legend(コードレスレジェンド)」| クリッパー
幅広でストロークがしやすいことが特徴で、パワーも強く切れ味も鋭い。シニアと比べ一気に刈り上げられるクリッパーで、新テクノロジーの刃「ウェッジブレード」によりパリパリと音が鳴る。この音が聞こえなくなったら刈り終わりの合図。目、耳、触覚でどこまで刈っているかがわかる、使い手にも優しいクリッパーだ。
05.最短で切れる「5Star Balding(ボルディング)– 2nd Edition」
数あるクリッパーの中で、最短で切れるのが「5Star Balding– 2nd Edition」。刈り高が短く、スキンフェードに限りなく近い仕上がりにできる。パワーも強いため、使い勝手も良くクリッパーとトリマーのいいとこ取りをした人気アイテムだ。コード式のクリッパーのため、使用地域の電源周波数には注意してくれ。
東日本:Wahl 5Star Balding(ボルディング) “2nd Edition” 50Hzを見てみる 西日本:Wahl 5Star Balding(ボルディング) “2nd Edition” 60Hzを見てみる06.女性でも持ちやすくマルチに活躍する「Li+ Pro2 (リプラスプロ2)」| クリッパー
「Li+ Pro2 (リプラスプロ2)」WAHLのクリッパーの中ではかなりスリムなため、女性人気も高い一本だ。3段階のパワー調節ができ、バッテリー残量に関係なくパワーを一定に保つシステムが搭載されているため初心者にも扱いやすい。ワンタッチで刃を取り替えられるため、マルチに活躍する一本だ。
07.使いやすさと小回りを両立「Li+ Pro2 MINI (リプラスプロ2 ミニ)」| トリマー
リプラスプロの3段階のパワー調節や使いやすさはそのままに、より小型化してトリマーとして使えるようになったのがこの「Li+ Pro2 MINI (リプラスプロ2 ミニ)」だ。ワンタッチ式の専用刃も付属しているため、リプラスプロを使っている人であれば違和感なく使える一本だろう。
08.繊細なカットを実現「ChroMini(クロミニ) T-CUT」| トリマー
細かなカットにこだわりたいなら、「ChroMini(クロミニ) T-CUT」がベスト。T字刃なのでトリミングがスムーズで、カットに使えるほどのパワーがある。さらに、ブレンディングとの繋ぎ目にも使えるため、完成度にこだわる人に適しているトリマーだ。ただし、あくまで部分的にしか使用できないため、クリッパーとの使い分けが必須になる。
09.細かい仕上げをしたいなら「Wahl Cordless Detailer “Li” (コードレス ディテイラー)」| トリマー
「Cordless Detailer “Li” (コードレス ディテイラー)」は、小型でコードが無いため取り回しの良さが最高のトリマーだ。フェードの細かい部分を整えたい、ラインアートを入れたい、ハードパートの分け目を目立たせるパートラインを入れたいなど、細かい部分で役に立ってくれる。
10.パワー重視なら「5 Star Detailer (ディテイラー) “2nd Edition”」| トリマー
「5 Star Detailer (ディテイラー) “2nd Edition”」はコード式のトリマーで、強いパワーを一定に保ちながら連続で使用できることがポイント。刃の溝が深いため、スキンフェードを作る時にも使える。
11.10日以内のスキンフェードに「Detailer – Classic(ディテイラークラシック)」| トリマー
刈ってから10日以内のスキンフェードには「Detailer – Classic(ディテイラークラシック)」が最適だ。刃の溝が浅く、少しだけ伸びた髪に使えるトリマーだが、スキルが求められるため、クリッパーやトリマーに慣れてから使うのがおすすめ。
12.仕上げに適した「Wahl Beret(ベレ)」| トリマー
「Wahl Beret(ベレ)」は、刃が0.3mmと薄いことが特徴だ。肌に優しく痛みを与えにくいためベースラインやラインアップに使える一本。髭を整える時にも使えるため理容師の必需品になるトリマーだ。
13.仕上げやスキンフェードに欠かせない「5 Star finale(フィナーレ) 2nd Edition」| シェーバー
「5 Star finale(フィナーレ) 2nd Edition」は、仕上げやスキンフェードに欠かせない機種。最薄刃が約0.1mmの刈り高となっていて、ブレンディング(ほかし)にも最適。レザーフェードを入れてから使うと、さらに完成度が高まる一本だ。
一般的な他のクリッパー(バリカン)とは何が違うのか
WAHLが他のメーカーと大きく異なる点は3つある。「実績」「機能性」「デザイン性」だ。一つひとつ見ていこう。
1.100年以上の実績
WAHLは1919年、世界で初めてハンディタイプのクリッパー(電動バリカン)を開発した。創業から100年以上クリッパー作り続けるWAHLは常に開発技術を磨き続け、時代のニーズに合う商品を展開し続けている。
2.機能性が高い
WAHLのクリッパーは機種毎に特徴が分かれており、用途に合わせて使い分けられる。特に5starシリーズは「フェードをぼかす時」や「断面をくっきりさせたい時」など、作りたい髪型を叶えてくれるアイテムだ。
重量にもこだわっており、手に馴染みやすいのも特徴。他社製品と比べても使いやすさは段違いだ。
3.デザイン性が高い
創業から続くレトロ感漂うデザインは、スタイリッシュで洗練されており多くの男たちを魅了してきた。「性能はもちろん見た目のかっこ良さにもこだわりたい」、そんなニーズをお持ちの方には、大満足してもらえること間違いなしだ。
クリッパー(バリカン)・トリマーを選ぶ2つのポイント
クリッパーやトリマーを選ぶ際、2つのポイントがある。今回は、業務用として使用するケースを想定しながら、お話ししていこう。
POINT01:お店の設備に合わせる
クリッパーやトリマーは、コード式とコードレスに分かれる。どちらが良いか迷った際は、お店の設備に合わせるのがおすすめだ。バーバーチェアにコンセントがついているなら、パワーが落ちないコード式が使いやすい。
ただし、忙しい店だと、コンセントの抜き差しが手間になることもある。また、フェードの細かい部分を作りたい時は取り回しの良いコードレスが最適だ。
あるいは、バーバーチェアとコンセントの位置が離れている場合も、コードレスの方が良いケースもある。
POINT02:客層などからミリ数を選択する
お客さんの層などを考えて、クリッパーやトリマーを選ぶことも大切だ。ふだん来店してくださるお客さんは、どんな髪の長さのお客さんが多いだろうか。たとえば、1mm以上の人が多いなら、1mmスタートのクリッパーが適している。
一方、スキンフェードにするお客さんや、きれいにラインを取りたいお客さんが多いならトリマーが必須だろう。ちなみに、髪質やフェードの仕上がり具合にこだわる場合、さらにクリッパーを選んでいくことになる。選び方については動画で解説しているので、合わせてみてほしい。
【初級編】
【中級編】
次に、手にしたWAHLのアイテムを長持ちさせるメンテナンス方法を見ていこう。
WAHLのアイテムを長持ちさせるメンテナンス法
WAHLのアイテムを長持ちさせるには、日々のメンテナンスが欠かせない。ここでは、ステップ形式でメンテナンス方法について解説しよう。
STEP01:オイル切れを防ぐ
オイル切れになると、使用中にブレードが熱を持つようになる。そうなる前に、オイルをさすことが大切だ。オイルをさすタイミングは、クリッパーやトリマーを使う前。ブレードの両角、真ん中、ブレードのヨコ(左右)の計5か所にさす。各箇所に1滴ずつオイルをつければOKだ。
STEP02:消毒・潤滑油も使う
消毒・潤滑油も使って、クリッパーやトリマーを清潔に保つことも大切だ。スプレータイプの消毒兼潤滑油は簡単かつ効果があるためおすすめだ。ブレードに対して、多めに吹きかけるのがコツで、その後、乾いたタオルで拭き取る。これが長持ちの秘訣だ。
以上が、基本的なメンテナンス法だ。
オイルをさすことを怠っていると、使用中ブレードが熱を持ちやすくなる。そのまま使い続けた場合、頭皮がヤケドする原因になりかねない。熱くなりすぎる前に、冷却することが大事だ。具体的には連続して10分以上使用した際は熱さを確認しよう。
ブレードの熱さを確認する際は、軽く手首に当ててみよう。熱すぎると感じたらブレードアイス(スプレー)を使って冷却する必要がある。スプレー缶を斜め下に傾け、ブレードにたっぷり吹きかけるのがコツだ。ブレードが冷えたのを確認し、乾いたタオルで拭き取ってから再びオイルをさす。
おすすめのメンテナンス用品
- 消毒・潤滑油スプレー「Wahl Clini Clip(クリニクリップ)」
- オイル「Wahl Clipper Oil(クリッパーオイル)」
- 冷却スプレー:Wahl Blade Ice(ブレードアイス)」
動画でもメンテナンス方法を解説している。オイルの箇所やスプレーの量などは動画の方がわかりやすいと思うので、参考にしてくれ!
まとめ
今回はWAHLの日本正規代理店であるアパッシュが厳選したウォール製品を紹介させてもらった。最後にポイントを振り返ろう。
- WAHL(ウォール)のバリカンはフェードカットに最適
- WAHLには「バリカン(クリッパー)」「トリマー」「シェーバー」がある
- 初心者におすすめは「スーパーテーパー 3rd Edition」
- 選ぶ時は「お店の設備(コンセント)」と「お客さんの要望するミリ数」に合わせて選ぶ
- 長持ちさせるには「オイル切れを防ぐ」「消毒・潤滑剤を使う」などメンテナンスをする
今回紹介した以外にも、WAHLの製品は数多く販売されている。以下のページで最新アイテムを含めたほぼ全てのアイテムを見られるため、ぜひ一度覗いていってくれ。
WAHL(ウォール)業務用クリッパーを見てみるまた、アパッシュではWAHLのクリッパー、トリマーに関するブログを多く発信している。より詳しいことが知りたい人や、現場での悩みがある人は参考にしてみてくれ。
◇Apache Owner 川上 昌博
◇Apache Main Shop 宮崎 剛瑠
◇Apache Main Shop 永田 吉伸
◇Apache Main Shop 山上 健太
◇Apache Omachi Shop Manager 西 恭兵
◇Apache Omachi Shop 辻 翔太朗
◇Apache Omachi Shop 是澤 大地
◇Apache Toko Shop Manager 鈴木 琢将
◇Apache Toko Shop 須藤 正喜
◇Apache Toko Shop 川田 竜也
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