LAYRITE BARBER BATTLE 2017
ファイナルまであと１カ月。
バトルは30分でカットとスタイリングを終わらせなければならない。焦点はやはりFADE。短時間でどれだけ高いクオリティのFADEを創り出すか…それが他の工程にも大きく影響する。多彩なWAHLマシン、スタイルに合わせてどのクリッパーをどのタイミングでどう使うべきか、そこから考えて、無駄を削ぎ落としていく。あとは正確に手を動かすだけ。考えながら切っていては間に合わない、数をこなして技術を身体に染み込ませる以外方法はないのだが……
毎日木曜日以外は別の店で働いている。その店にはFADEをオーダーする人は多くても1日2、3人、全くFADEをしない日もある、試したいテクニックを発見したりすると、もっと技術を使う場面が欲しいと歯痒い思いをする。ましてや１カ月後には全国から集まったバーバーと戦わなければならない、焦りと不安を感じる。
ファイナルバトルに向けて、身に付けたいクリッパースキルがあるのだが試みる機会が少ない。それでも時間は過ぎていく。身体に染み付けたいテクニックはたくさんある。
今の自分の仕事に対する意識を考えてみる。バーバーらしいヘアスタイルを作りたい欲求が積み重なっていき、自分の好きなスタイルを作った時、新たな技に挑戦した時、新たな道具を使った時、そのフラストレーションは解放される。しかしそれ繰り返しこそが今の自分のモチベーションだと感じる。
レイライトバーバーバトルファイナルで全て尽くし悔いの無い戦いをして、この溜まったフラストレーションが救済される。
