皮膚に馴染むほど短いフェード、スキンフェード。その触り心地はつきたての餅のようにキメ細やかで、ずっと触りたくなる魅惑の触感。しかし髪は伸びるもの、その肌感は3日も経てば失われている。
スキンフェードは今のバーバースタイルの中で最も重要な技術の1つで、すぐに失われてしまうその爽快感は中毒者を生み出す魔力を持っている。
このテクニックに今のバーバーの発展が詰まっているのではないだろうか。それは技術だけではなく、道具の進化も含めての話である。自分はWAHLのクリッパーを使わせてもらっているがフェードを極めるために続々と新しいマシーンがリリースされて、それを手に取り、扱うたび深い技術の世界に潜っていけている気がする。ちなみに次は【ディテイラー】自分も発売を待ち望んでいた1人だ。
技術が道具を進化させ、道具が技術を進化さたものが今のバーバースタイルの一面でもある。生身のテクニックと機械の性能。その二つを合わせたものがスキンフェード。
スキンフェードを施したのならば、是非ともその手で触り心地を感じてほしい。ちょっとペタペタと叩いてみてもいいかも知れない。スキンフェードを叩いてみればバーバー開花の音がするだろう。