ポマードとは?これを選んどけば間違いないブランドと使い方・選び方まで紹介


現代のメンズヘアスタイルにおいて、ポマードを使ったスタイリングは年々注目を増している。

これには、フェードカットを取り入れたバーバースタイルが流行していることや、ポマードの種類が広がって、あらゆるスタイルのニーズに対応できるようになったことが背景として考えられる。

しかし、初めてポマードを使おうと考えているメンズにとって、どうポマードを選んで良いのか、どうポマードを使えばいいのかが分からないという人も多いのではないかと思う。

この記事では、基本的なポマードの概要について、種類や使い方を解説する。

そして最後には、我々APACHEがオススメするポマードブランド3つから、特にオススメしたいポマードの一部を紹介する。

ポマードとは

ポマードとは、主にメンズのヘアスタイルをセットするためのスタイリング剤だ。

歴史を遡れば、ポマードは1800年代にはすでに存在していた整髪料である。

200年以上前から使用されていた整髪料だったが、当時は油性のものや香りが強いものが多く、扱いづらい物が多かった。そしてワックスやジェルなど、日常使いがしやすいスタイリング剤の登場により、使われなくなっていったという歴史的な背景がある。

しかし、2010年代以降のバーバースタイルの復権に伴い、ポマードを使うメンズが増えていったのが近年のトレンドだ。世界的に人気の高いサッカープレイヤーやNBAプレイヤー、ラッパーらがバーバースタイルを取り入れたことで世界中でバーバーカルチャーのムーブメントが起こった。

そして、ポマードに対する需要が増えたことで、多くのポマードブランドが登場する。ポマードの用途や種類も年々広がっていて、現代のメンズヘアスタイルにおける重要アイテムになっていることは間違いない。

ポマードの種類

ポマードの種類は、大きく分けると油性ポマードと水性ポマードの2種類がある。

ポマードを選ぶ上で、この2種類の違いをよく知っておくことは重要だ。

油性ポマード

油性ポマードは、昔から存在する古来のポマードだ。動物性や植物性の油を用いて作られている。

圧倒的なツヤ感と、髪を柔らかくコントロールできる点が油性ポマードの特徴だ。

ただし、油性ポマードにある「水で洗い流しにくい」という大きなデメリットには注意が必要だ。

水性ポマード

水性ポマードは、この約20年間で発展した新しい種類のポマードだ。

従来の油性ポマードとは素材が異なり、水に溶ける成分で構成されている。

油性ポマードの水で洗い流しにくいという弱点を克服したポマードとして、2000年代〜2010年代に急速に世界中に普及した。

そして水性ポマードは、現代のあらゆるバーバースタイルのニーズに合わせられるように、一つのブランドから複数の種類で商品展開をしていると言う特徴もある。

ホールド力ツヤ感マット感など、テクスチャーや粘度の面でそれぞれのポマードが強みを持っているため、自分が作りたいスタイルにぴったり合ったポマードを選ぶことができる。

ポマードのメリット・デメリット

ポマードは、現代のメンズヘアスタイルにおいて重要なポジションにあるスタイリング剤だ。

しかし、自分のスタイルに合った方法でうまくポマードを使うには、メリット・デメリットの特徴もしっかり押さえておくことも大切だ。

一般的なポマードのメリット・デメリットについて簡単に見ていこう。

メリット

ポマードを使うことのメリットは、ツヤ感とホールド力が強く、

しっかりと髪の流れを作ってキープさせたいスタイリングには最も適している。

七三分けやオールバックなど、決まったフォルムのスタイルを一日中固定させたい人にとっては、特にポマードが向いているのだ。

デメリット

ワックスのようなスタイリング剤と比べると、スタイリングに少し手間と時間がかかるという点がデメリットとして考えられる。

手ぐしでささっと簡単にできるものではなく、コームを使って丁寧にスタイリングしなければ理想のフォルムが作れないという点もポマードの特徴なのだ。

しかし、ポマードのスタイリングに慣れてしまえば、正直この点はどうってことないとも言える。

むしろ毎日のルーティンとしてポマードのスタイリングを取り入れれば、全体トータルの身だしなみを整える時間を習慣にできるというポジティブな考え方も持てるだろう。

ポマード・ワックス・バーム の違い

ポマード以外にも整髪料は多くあるが、特にヘアワックスとヘアバームは混同されやすいスタイリング剤だ。

それぞれがどう違うのかについて見ていこう。

ポマードとワックスの違い

まずポマードとワックスの違いから解説する。

簡単に言うと、ワックスとポマードの決定的な違いは「ツヤ感」と「ホールド力」だ。

ワックスはツヤ感がなくホールド力が弱いのに対して、一般的なポマードはツヤ感があって高いホールド力を持つ。

ワックスは、束感を作ったり、髪を柔らかく立たせて遊びを作るのに向いているスタイリング剤だとイメージすれば分かりやすいだろう。

ヘアバームとの違い

続いて、これも混同されやすい「ヘアバームとの違い」について解説する。

簡単に言うと、ヘアバームとはスタイリング剤ではなく、髪の保湿・ダメージ保護をするためのヘアケアアイテムと捉えた方がイメージしやすいかもしれない。

ヘアバームはホールド力がほとんどないため髪をセットするのには向いていないが、天然由来成分で作られていることが多いので、肌にも使うことができる。

メンズの場合だと、シェービングの際に肌を保護するために使えるヘアバームもある。

ポマードの使い方

ポマードの基本的な使い方は以下の通りだ。

  1. 濡らした髪にドライヤーをかけながら形を整える
  2. グルーミングスプレーを髪全体に馴染ませる
  3. 適量のポマードを手に取る
  4. 手に取ったポマードを手のひら全体に馴染ませる
  5. 作りたい髪の流れ、髪全体にポマードを馴染ませる
  6. コームで形を整える

工程2にあるグルーミングスプレーとは、髪の操作性を高める効果のあるアイテムだ。

グルーミングスプレーを使うことでポマードのノリが格段によくなり、よりストレスなくスタイリングすることができる。

髪質にもよるが、グルーミングスプレーを使う場合は工程1の髪を濡らすステップを省いてもいいだろう。

ポマードの落とし方

シャワーでポマードを落とすとき、使っているポマードが油性か水性かで落とし方が異なるので注意してほしい。それぞれの落とし方のポイントを見ていこう。

油性ポマードの落とし方

油性ポマードは、先述のとおり「水で洗い流しにくい」という特徴があるため注意が必要だ。

そのまま水で濡らしてシャンプーをするとポマードの油分が髪に残ってしまうため、まずポマードのついた髪をコンディショナーやクレンジングを揉み込むように馴染ませ、毛髪から油分を分離させてから洗い流さなければならない。

水性ポマードの落とし方

水性ポマードは、水で洗い流しにくい油性ポマードの弱点を克服し、水でも簡単に洗い流せるポマードだ。

シャワーを頭からかぶるだけで全く問題ない。

ポマードの匂い

匂いが強い、女子ウケしない、仕事では使えない、など匂いの面でポマードを避けている人も少なくないのではないだろうか?

確かにポマードにはそれぞれのブランドがこだわって作る個性的な匂いがあるので、使うシーンを見極めることは大切だ。

ただし、近年でポマードブランドやポマードの種類が増えたことで、ポマードの匂いも幅が広がっているという側面もある。

遊びに出かけるシーンやビジネスのシーンなど、場面に応じて匂いの使い分けができるのが現代のポマードの特徴の一つだ。

自分らしさを出すためにはポマードの匂いはむしろメリットとしても考えられる。普段香水を使わないメンズにとっては、色々な匂いのポマードを試してみるのも楽しみのひとつになる。

ポマードの選び方|バーバーこだわりのブランドを紹介

ポマードの種類は非常に多い。そこでポマードを紹介する前に、オススメのポマードブランドを紹介させてもらおう。世界でもシェアの多い代表的なポマードブランドを知っておくことで、より自分に合ったポマードを選ぶことができるだろう。

今回は、数あるポマードブランドの中から、我々アパッシュがこだわりを持って取り扱っている3ブランド「LAYRITE (レイライト)」、「REUZEL(ルーゾー)」、「BROSH(ブロッシュ)」を紹介する。

水性ポマードを世に生んだブランド「LAYRITE」

出典:LAYRITE JAPAN ONLINE

Layrite Pomade (レイライトポマード)は、アメリカで生まれたポマード。水性ポマードの元祖とも言えるこのポマードは、HAWLEYWOOD’S(ハリウッズ)のオーナー Donnie Hawley (ドニー・ホーリー)によって生み出された。

「ワックスのように保持し、ジェルのように流す」、当時は油性ポマードが主流であり、Layrite Pomadeの出現は衝撃的だった。それ以来、多くの会社が模倣して作ろうとしたが、その結果はLAYRITEが唯一無二のブランドであり続けていることが物語っているだろう。

日本ではLAYRITEが主催するバーバーバトル「The Traditional Barber Battle」を開催するなど、バーバーカルチャーの発展にも大きく貢献しているブランドでもある。

LAYRITEが手がけるポマードの中から、特にオススメの3アイテムを紹介する。

LAYRITE / Original Pomade

出典:Layrite

Laylite Pomadeの中で最もスタンダードなポマードで、使いやすさは抜群。ツヤ、伸び共に良く、ほどよいホールド力があるためどんな場面でも役立ってくれる。

値段2750円香りバニラココナッツ
容量120gセット力★★★☆☆
タイプ水性ツヤ感★★★★☆

Original Pomadeを見てみる

LAYRITE / Superhold Pomade

出典:Layrite

Laylite Pomadeの中で人気No.1のポマード。LAYRITEのポマードの中でもかなり硬い使用感で、どんな髪型でも自由自在にスタイリングできることが大きな特徴。LAYRITEの中でも直毛や硬い髪質の人が使えるポマードで、日本人にオススメしたいポマードになっている。

値段2750円香りバニラココナッツ
容量120gセット力★★★★☆
タイプ水性ツヤ感★★★☆☆

Superhold Pomadeを見てみる

LAYRITE / Cement Clay

出典:Layrite

Laylite Pomadeの中では硬めであり、ワックス感覚で使用することもできる。髪に動きを出したい時や、刈り上げなどのタイトなスタイルな人ならクシの使用もしやすいのでかなり自由度の高いポマードと言えるだろう。また、香りがマイルドでツヤのバランスも良く、普段使いできるポマードとしてオススメしたい。

値段2750円香りバニラココナッツ
容量120gセット力★★★☆☆
タイプ水性ツヤ感★★☆☆☆

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世界トップのバーバーが手がけるポマード「RUEZEL」

出典:REUZEL JAPAN OFFICIAL 

RUEZELは、オランダ・ロッテルダムにあるバーバーショップ「SCHOREM(シュコーラム)」が手がけるポマードブランドだ。あらゆる世界中のポマードブランドの中でもトップの人気と、人気を裏付ける高い品質のポマードを数多くリリースしている。

Reuzelで最も特徴的なことと言えば、パッケージに描かれた豚。実はReuzelはオランダ語で「ラード」という意味であり、200年以上前に豚の脂を使用して髪をセットしていたことに由来する。

REUZELが手がけるポマードの中から、特にオススメの3アイテムを紹介する。

REUZEL / Blue Pomade

出典:Reuzel

Reuzelの中でも強いホールド力があり、ツヤ感も出やすいことからタイトスタイルに合うポマードになっている。長時間しっかりとホールドしてくれる力強さがありながら、水性であるため落としたい時にすぐ落とせるのも素晴らしい点だろう。

値段2530円香り清潔感のあるパウダー系の香り
容量113gセット力★★★★★
タイプ水性ツヤ感★★★★☆

Blue Pomadeを見てみる

REUZEL / Green Pomade (Natural Grease)

出典:Reuzel

これは油性ポマードな点に注意が必要。ツヤが少なく粘度が高いため、落ち着いたマットな仕上がりにしたい時にオススメだ。油性という特性から、水や汗に強いため夏に活躍するポマードでもある。落ちやすさを意識したいのであれば、ベースに水性ポマードを使用した上からこのGreen Pomadeをつけることで良いとこ取りできる。

値段2530円香り爽やかなアップルの香り
容量113gセット力★☆☆☆☆
タイプ油性ツヤ感★★★★☆

Green Pomadeを見てみる

Reuzel / Fiber Pomade

出典:Reuzel

髪によく馴染み、また伸びが良いことから非常に使い勝手の良いポマードと言えるだろう。自然なマット感があり、特にパーマスタイルを取りたい方にはオススメしたい。ホールド力も兼ね備えているため、毛量が多い方でも長時間スタイルを維持してくれるポマードだ。

値段2530円香りバニラミントの香り
容量113gセット力★★☆☆☆
タイプ水性ツヤ感★★☆☆☆

Reuzel Fiber Pomadeを見てみる

日本人の髪型と相性の良い国内ブランド「BROSH」

Brosh Pomade(ブロッシュポマード)は、我々「BARBER SHOP APACHE」と国内のバーバー業界ではトップの人気を誇る「MR.BROTHERS CUT CLUB」がコラボレーションし作り上げた整髪料の一つで、販売当初は小規模での販売だったが、今では売り切れが多発するほどの人気ブランドになった。

このポマード最大の特徴は、日本人向けであるということだ。日本人の髪質でもしっかりと抑えつけられる強いホールド力があり、伸びがよくベタつかない。しかも水性であるためシャンプーで簡単に洗い流せる、操作性の高さ使いやすさを両立したポマードだ。

BROSHが手がけるポマードの中から、特にオススメの3アイテムを紹介する。

BROSH / Original Pomade

これが初代Brosh。日本人向けに作ったポマードであり、伸びの良さ、ホールド力にこだわって造り上げたポマードだ。ツヤが欲しく、ジェルのように固まって欲しい人、タイトでクラシックに収めたい人にオススメできるポマードになっている。

値段2530円香りやや甘くスパイシーな香り
容量115gセット力★★★★☆
タイプ水性ツヤ感★★★★☆

Originalを見てみる

Originalについて詳しくは、以下の記事で紹介している。本当に自分に合っているか確かめるためにも、手に取る前にぜひ一度読んでほしい。

BROSH / UNSCENTED

UNSCENTEDの最大の特徴は、無香料である点だ。ポマードはその性質上、香りの強いものが多く、ビジネスなどフォーマルな場で使用できるものが限られる傾向にある。使用感はOriginalと同じであるため、ビジネスシーンはUNSCENTEDを、普段使いはOriginalをと使い分けることができるだろう。また、料理人や教員の方にも人気があるポマードだ。

値段2530円香り無香料
容量115gセット力★★★★☆
タイプ水性ツヤ感★★★★☆

UNSCENTED を見てみる

UNSCENTEDについて詳しくは、以下の記事で紹介している。本当に自分に合っているか確かめるためにも、手に取る前にぜひ一度読んで欲しい。

BROSH / Fiber Pomade

BROSHのFiber Pomadeは、その名の通り、「羽のように軽いポマード」を目指して作ったポマードだ。しっとりとしたツヤ感を出し、束感も出しやすく流れを意識したスタイルを作りたい方にはオススメできる。また、特に香りにこだわって作成したポマードであるため、実際に手に取って欲しいポマードになっている。

値段2530円香り爽やかなシトラスから重厚感あるウッディな香りに変化する
容量115gセット力★★★☆☆
タイプ水性ツヤ感★★★☆☆

Fiber Pomadeを見てみる

Fiber Feather Weightについて詳しくは、以下の記事で紹介している。本当に自分に合っているか確かめるためにも、手に取る前にぜひ一度読んで欲しい。

まとめ

今回は、ポマードの基本的な概要や、我々APACHEがオススメする3つのポマードブランドについて紹介した。

ポマードを毎日のスタイリングに取り入れると、全身をトータルした身だしなみについて考えられるようになり、より自分への自信に磨きをかけることができるだろう。

まだポマードを使ったことのない人は、今回紹介した内容を参考に自分に合ったポマードを選んでみてほしい。

今回紹介したポマードや、アパッシュ公式通販サイト、楽天ショップで販売している。

気になるアイテムがある人はぜひ一度通販サイトをチェックしてみてほしい。

アパッシュの楽天ショップはこちら アパッシュの卸売について

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